Tag: 弓について
歴史的存在について
スネークウッドは、1800年頃までは弓の材料として”主”に使われていたようです。
しかしこの素材の質量の高さから、例えばチェロの弓の場合、
強度を保ちつつ80g.以下という制限を超えない為には、
縦に溝を八本彫るという手間をどうしてもかけなければならなかった訳です。
そこで新たに弓の材料として発見された「フェルナンブーコ」が脚光を浴びることになります。
なにしろただ丸く削るだけで強度も、重さも、丁度良くなる素材な訳なのです。
当時は弓にしても、楽器にしても、美術品としての意識はまだ希薄で、それよりも当然”道具”として認識されていたはずだと思いますが、
もしそうだとすれば、その時代の弓の職人達が手間いらずの素材を選択するのは、しごく当たり前の事だと思います。
つまりスネーク・ウッドがフェルナンブーコに取って代わられたのは、少なくとも音質の問題では無かったのではないか?という事です。
皆さんはどうお考えになりますか?
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